活動記録

主にアニメやエロゲのレビューしていくつもりですが、ジャンル問わず色んな事について書くと思います。

ワルキューレロマンツェ 少女騎士物語 感想

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▲発売日:2011-10-28
▲メーカー:Ricotta
▲原画    :こもりけい ひづき夜宵
▲シナリオ:    北川晴 おるごぅる、他
▲声優:かわしまりの、島原蘭、夏野こおり、茉田部里依紗、他

 


●シナリオ
恋する少女騎士おとめは奇跡を起こす――
華麗にして、勇壮な戦い!そして学園生たちを魅了する、ジョスト(馬上槍試合)。
主人公――水野貴弘(みずのたかひろ)は、その馬上の騎士を支えるベグライター(騎士補佐)を専攻しながらも、どこか退屈した学園生活を過ごしていた。
貴弘は子供の頃、母国のジュニア選手権で敵無しと称され、自らの力を試すために留学したが、期待を受けた大会決勝で怪我をし、引退をしたという苦い思い出があった。
近づいてくる年に一度の大会に向け、盛り上がっていく学園。
出会った少女騎士を支えたい!との思いから、強きパートナーとなるべく決意する貴弘。
そして、目指すのは、もちろん大会での優勝!
挫折した元騎士のべグライターと少女騎士の、長く熱い戦いの日々が始まる!!(以上、公式サイトより)

2013年にはアニメ化もされた本作。主人公は将来を嘱望された元騎士ながら、ある事故でベグライターに転向した過去を持つ学生ですが、どのルートでもその設定がいかんなく発揮されていたのは良い点だと思います。
ジョストがどういった競技なのか、我々日本人には馴染みが薄いですが、制作陣もその点を懸念したのか作中で初心者の美桜がひょんなことからジョストをしながらプレイヤーと同じ目線でジョストがどういった競技なのか描かれていくので初心者にも競技のルールがわかる親切設計も高評価。
肝心のシナリオのクオリティですが、ルート毎に出来不出来の差が激しいですね。特にリサルートは評価が分かれるところでしょう。メインの美桜やスィーリア先輩のルートはしっかりとした作り、かつ読後感も爽やかに終われますが、ノエルとリサのルートは主人公的にも消化不良感を感じざるを得ない出来でした。
詳しくはキャラクターの項目で述べますが、全てのルートが美桜やスィーリア先輩のようなクオリティであればもう少し評価ができるシナリオだったと思います。
構成も共通ルートから個別ルートに分岐して1,2回エッチして大会中に2回ほどエッチ、途中学園祭をはさんで決勝や問題解決みたいなワンパターンの構成なのも多少目につきます。

 

●ボリューム
ひょんなことから普通科の美桜がジョストを行い勝利するまでを共通ルートとして、個別ルートに入ってからも各ルート共通ルート並みのボリュームがあって満足感は高いです。プレイ時間としては各ルート、普通に読み進めて4,5時間くらいでしょうか。
メーカー的にもエッチシーンに力を入れている為かエッチシーンの描写が非常に長い。個別ルートに入ってから体感では3から4分の1くらいはエッチシーンじゃないでしょうか。抜きゲーとみるならクリア後のオマケのエッチシーンも併せて非常に満足のいくボリュームだと思います。
逆にエッチシーンにボリュームが割かれている為か、キャラクター同士の掛け合いや個別ルートに入ってからの恋愛描写、試合描写はやや駆け足気味なのでそちらを楽しみたい方には満足感が少ないかもしれません。

 

●CG
メインCGにこもりけい、SDキャラのCGにひづき夜宵と分担している為、キャラクター毎のCGに絵師ごとのバラつきやクオリティに差が無く、どのCGも当時としてもクオリティが高いものが揃っています。一部(スィーリア先輩のエッチシーンなど)に少々作画不安定なものが見られなくもないですが、抜きゲーとして高水準なレベルにまとまっています。特に作画が難しい甲冑や馬も主だったキャラクターの立ち絵差分が用意されているなど高いレベルで作画が安定しているのも高評価。殆どのサブキャラクターにも専用の立ち絵CGが作られているのも良いですね。
SDキャラも本作の等身高めなキャラクターが多い中、各キャラクターかわいく描かれているのは良かったと思います。

 

●キャラクター
スィーリア・クマーニ・エイントリー
完璧超人学生会長。彼女のルートが本作では一番完成度が高いです。彼女のルートは彼女の兄で主人公の元師匠ユリアーヌスと戦う展開になるのですが、主人公と師匠の過去の確執も彼女と共に試合に取り組むことで解決し、彼女と関わっていくうちに主人公もまた騎士として再起します。ある種、美桜ルートよりも話の整合性が付いており、かつ主人公も騎士に戻るという大団円ルートで読後の満足感が高いルートでした。
彼女は国内でも並び立つものが殆どいない(ユリアーヌスは別として)ような実力なので大会に勝ち進むのは当然ですが、そこに主人公が補佐として付くことで国内最強の騎士ユリアーヌスとの戦いでも勝ち負けできるほどの実力に底上げしていく展開は設定的にも整合性が取れており純粋なスポコン物として機能していたと思います。特に彼女のルートでは主人公がユリアーヌスの元弟子で将来を有望視されていた元騎士と言う設定が活かされるのがいいですね。主人公の過去の経験を踏まえて提案される作戦の数々+スィーリア先輩の実力で国内最強のユリアーヌスに挑む展開はどのルートの試合よりも話とバランスが取れていました。
学園内に敵なしの無敵の彼女が可愛いもの好きで、その強さゆえに孤独を感じている年頃の女の子ってありがちな設定もオーソドックスでイイと思います。普段は凛々しくしっかり者の彼女がHに夢中になりながらアヘ顔を晒すのを見ると無様エロに嵌る方々の気持ちが分かる気がします。大会中にHをして更に強くなるのは笑いました。

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精神的にも人格的にも能力的にも強すぎる先輩が頑張るの良いよね…。

 

ノエル・マーレス・アスコット
このルートはノエルの家族の物語でしたね。妹のミレイユや父親のために頑張るノエルを主人公が支える物語。彼女のルートは最終的に主人公がノエルの家に婿入りして騎士に戻らないのでバッドエンド感があってその点は好きではなかったですね。物語的にはまとまっていてその点は好きなんですけどねぇ。
努力しても結局スィーリア先輩には勝てない現実的な落としどころと某アニメの「ク〇ラが立った」的なご都合主義的展開が並立していてバランスは良かったと思います。
ただ、家族の問題にフォーカスするなら、親を説得する大事なところをミレイユ任せにするのはどうかと思います。もう少しノエル本人が解決してほしいなと思いますね。侯爵も急に心変わりしすぎじゃない?いや侯爵って親バカだけど、大事な愛娘に家出されてミレイユにも嫌われたらってなったらそうなるの…かな?
結局互いが互いを想いあうがために引き起こされるすれ違いを解決する感じで読み物としてもそこそこのまとまりがあって良かったんじゃないでしょうか。ミレイユも良い子だし。

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侯爵令嬢らしからぬ(誉め言葉)アクティブさが可愛いですよね。

 

リサ・エオストレ
貧乳ロリ後輩天才騎士。個人的にはこのルートが一番出来悪いですね。その一番の理由がフィオナの存在です。彼女の存在さえなければまだマシなんですけどね。
彼女のルートは彼女自身の過去や天性の才能故に人を信用できない孤独な少女が主人公との交流を通して人として成長していく物語です。まとめてしまえばこんな感じなのですが、話を進めるためにやや強引な話の展開や設定が続くのが気になります。
例えば、頑なにベグライターは要らないと拒み続ける彼女に対してスィーリア先輩やノエルにもベグライターとして誘われてる状況の主人公がしつこい勧誘をしている点。他にも心を開いたはずのリサがフィオナの流言飛語で簡単に主人公を拒絶する様も強引な展開だと感じます。
些細な点まで数え挙げたらきりがありません。主人公を好きになる理由も正直薄いんですよね。猫(ささみ)を探していたら好きになっていたって感じでもう少し好きになるしっかりした理由を描けていればよかったですね。
フィオナが暗黒面に落ちてる理由も改心する理由もあまりにもアッサリしすぎてる上にペナルティも無いのはちょっと…どうなんですかね。
しかもスィーリアルートだとベグライター無しでも普通に大会の決勝まで勝ち上がってくるリサがこのルートだとやっとの思いで決勝まで行くのでそもそもベグライターとしての主人公は必要あったのだろうかと言う気持ちにもさせられました。
他のルートの主人公が深入りしないルートだと「やや生意気な後輩」で済むのですが、このルートのリサは他のルートに比べて子供と言うより精神が未熟なガキ感が強くていけませんね。勿論他のキャラクターもルート毎に若干の性格のばらつきは見られますが、このルートのリサは酷いです。フィオナが絡むと特にひどい。
リサ単体だと可愛くて良いんですけどねぇ…もう少し話の見せ方があったんじゃないでしょうか。

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単体だと可愛いんですけどね…。

 

希咲 美桜
彼女のルートが一番、王道ではあります。実は才能に溢れた素人が大会の台風の目になる…スポコンモノにありがちな話ですが、このルートはご都合主義すぎる点も多々見受けられるのが痛いですね。話の完成度としてはスィーリア先輩ルートの次に来る完成度だとは思いますが。
彼女のシナリオは王道のスポコン。共通ルートのジョストの決闘を通してジョストの楽しさに魅了された美桜がジョストの大会に出て優勝するために頑張る話です。当然、才能があるとはいえ素人に毛が生えた程度の彼女を勝たせるためには様々なご都合主義とも呼ばれる数々の要素が必要になります。ここがこのルートの問題点です。幾らかのご都合主義なら許容できますが、彼女のルートはご都合主義が過ぎます。茜やノエルに勝つのはまだしも、才能のあるノエルや作中天才とも謳われるリサですら勝てないスィーリア先輩にまぐれとはいえ勝ってしまうのはご都合主義の極みです。ノエルルートのノエルやリサルートのリサですらスィーリア先輩に勝てないのですからもう少し現実的な持って行き方や落としどころがあったのではないかと感じざるを得ません。結局、美桜も大会後に騎士辞めるなら当て馬みたいなところがあってやや消化不良。
とはいえ、他のルートでは秘めた思いをひた隠しにして主人公と他のヒロインの恋路を応援する素直で純真な彼女が主人公と付き合う展開や、美桜の頑張る姿を通して主人公が騎士になるために再起を図るのは良いオチだと思いますし、主人公が騎士に戻らないノエルやリサのルートに比べるとグッドエンド感があるのは評価できます。

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ぶっちゃけ髪切らない方がよかった気がします。

 

●システム周辺
10年以上前(2011年発売)のゲームなのでシステム面では現在のゲームには及びませんが、ゲームを快適に楽しむうえでの最低限度のシステムは備えてます。強いて言うのならバックログでそのシーンにジャンプする機能が欲しかったくらいでしょうか。また、周回プレイをする上でスキップ機能で飛ばすことしかできないのがやや難点ですが、これも上記の古いゲームと言う点を考えれば許容範囲でしょう。
文章の方でもやや誤字脱字が散見されるのが気になりますが許容範囲内。

 

●総評
スポコンモノや抜きゲーとして見るならそこそこ満足感があるのではないでしょうか。システム回りも最低限度揃ってますし、不完全燃焼のルートも散見される本作はどう評価すればいいのか悩みます。


ルート的な完成度で言えば
スィーリア>>>|超えられない壁|>>>ノエル>>>美桜>>>>>>|超えられない壁||超えられない壁|>>>>>>リサ
位なんですが、正直アニメ見て、スィーリア先輩ルートやればこの作品の良さは全部体験できる感じはしました。


ぶっちゃけた話ですが、本作の後に放送されたアニメが良くまとまっていて、作品の雰囲気とかあらかたの流れを知りたいのであればアニメを見た方が早いです。
アニメを担当した監督は有能な監督で、原作の本作をプレイした後だと、ちゃんとそれぞれのルートの良い点を取捨選択したうえで上手くまとめているなと感じました。


キャラ:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
CG:★★★★☆
エロ:★★★★☆
システム:★★★☆☆
音楽:★★★★☆

総合評価:70点

 

RIDDLE JOKER 感想

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▲発売日:2018年3月30日
▲メーカー:ゆずソフト
▲原画    :こぶいち むりりん こもわた遥華
▲シナリオ:保坂圭 天宮りつ 砥石大樹
▲声優:沢澤砂羽、遥そら、くすはらゆい、夏和小、西園純夏、他

 


●シナリオ
一言で言えば、異能力学園モノ+潜入モノです。アストラルと言う特殊能力がある世界で能力者を集めた学園が舞台で、そこに潜入するエージェントの主人公が暗躍するみたいな話なんですが、あまりどちらの要素も活かしきれているとは思えませんでした。
殆どのルートでですが、主人公のエージェントらしからぬ軽率な行動が目立つのもいけませんし能力的にも地味でスケールが小さいのもいけません。
折角の能力者設定もあやせルートのとあるトンデモアイテムのせいで能力者と無能力者の区別があまり意味を成してると思えませんし、第一、能力者同士のバトルシーンにも迫力がないんですよね。詳しいシナリオの評価についてはキャラクターの項目で述べていきたいと思います。
個人的に思ったことですが、作中のあやせのパッドネタや茉優先輩の年増自虐とか繰り返しすぎではないでしょうか。ちょっとクドい気がしますし、何回も繰り返すところが本作の物語としての引き出しの少なさを表している気がします。

 

●ボリューム
フルプライスゲームとしては及第点のボリュームですね。本作というよりは本メーカーのゲームにありがちですが、いかにキャラクターに萌えられるか、気に入るかによって評価が分かれるものだと思います。したがってその内容の多寡がボリューミーと取れるのか、或いは冗長と取ってしまうのか各ユーザーに評価が分かれるでしょうね。全体的に盛り上がりに欠けるシナリオなので、あとはグランドルートとかそういうのもあればいうことありませんでした。
ボリュームの項目に入れてよいのか悩みますが、本メーカーは各ヒロイン毎に主題歌が変わったりするのもいいですね。クリア後のおまけシナリオも充実していてキャラクターに萌えられるならボリュームにも満足いくのではないでしょうか。

 

●CG
美麗なグラフィックにボリュームも素晴らしいですね。SDキャラもキュートでカワイイものが多く、CG集として出しても十分な出来と言えます。
立ち絵もサブキャラに至るまで立ち絵が存在しており、フルプライスゲーとして及第点以上のボリューム&質です。

 

●キャラクター
・あやせ
ギニュー生徒会長。メインルートなだけあってシナリオの密度は本作屈指のクオリティです。ただ、やっぱりキャラゲーの域を出ないのかシナリオに粗が目立ちますね。
あやせがアストラル能力を付与する薬を使ってアストラル能力者を演じていた設定も政府隷下の特班のエージェントが知らないっていうのもおかしな話ですし、そもそもそんな薬開発できてるなら茉優先輩も琴里起こせてるのでは?
恭平の正体や柿本の本性が知れるのはこのルートだけですが、怪しさバリバリの柿本はともかく、恭平は唐突すぎるのでせめて別ルートでも伏線くらいは欲しかったです。後出しじゃんけんみたいな設定がありすぎてもう少し読み物としても頑張ってくれればよかったかなと感じました。いくらでも面白く作れそうな設定なんですけどねぇ…。
特に訓練も受けてないような柿本に後ろ取られて薬物注入されるエージェントの主人公ってダメダメすぎませんか…。
敢えて良い部分を取り上げるとしたら秘密を持った主人公に対するあやせが見せた懐の深さとそれに対する終盤の主人公の回答は良かったと思います。最後に秘密を打ち明けて終わるシーンはメインシナリオと相まって爽快感がありましたね。
恋愛ゲームと言う観点からしたら素の取り繕わない女友達のような関係のあやせルートの出来は良いです。デレデレにもなりすぎず、ツン要素も残してるのは良い塩梅だったんじゃないでしょうか。日常シーンでもエッチシーンでも貧乳ネタを頻繁に入れてくるので食傷気味にはなるんですが、そこは声優さんの実力によって救われてる部分が多々見受けられました。
彼女自身、能力者と本性と胸を偽ってて彼女のほうがよっぽどエージェント向きなのではないかなと感じます。

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本当に良い女です。

 

・七海
主人公の義妹。物語開始時にはすでに主人公に惚れていますが、それを我慢しており、このルートではある事件をきっかけに主人公の命の危機が迫ったことによって自分の思いを抑えきれなくなって付き合いだします。
彼女のルートも物語の核心には迫りませんが、七海と主人公の邂逅から今の関係に至るまでのなれそめを描いていてよかったですね。他人同士の疑似家族みたいな状態から本当の家族以上の存在になる…素晴らしいと思います。もう少し丁寧に描写していてくれれば言うことなかったですね。
本ルートでは、主人公と七海が所属している特班が解体の危機にさら曝されますが、アッサリと解決してしまいますし、そもそも周囲に妹って設定で通学しているのに妹と付き合ってても受け入れる周囲の懐の深さにちょっとビビリます。それでいいんか…。
しかし、彼女の性格の人見知りなのにコスプレイヤーって矛盾してません?案の定死に設定になってるし…。ぶっちゃけた話、七海は主人公が他のヒロインとくっつく時の悲しそうな表情してるほうがカワイイ…。好色な妹キャラっていいよね…。

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性欲強めの妹良いよね…。

 

・羽月
ムッツリ寮長。個人的には敵が小物かつ物語の核心には迫らないルートなので微妙でしたね(主人公の黒歴史時代の秘密の一端を担ってはいますが)。本ルートは愉快犯の学生を捕まえるって点では痴漢を捕まえる千咲とほぼ同じような展開です。
主人公も能力者とはいえ訓練も積んでないただの学生に負けるので何のためのエージェント設定なのかって思いました。木戸のほうがよっぽどエージェントとしての素質あるのでは?最後も最後で、申し訳程度に敵が改心しますがそこに至るまでの経緯とかそういったものを丁寧に描けばもう少し評価が上がったんですけどね……。下手したらサブヒロインの千咲のルートのほうが良かったまであります。
彼女自身の性格も自分に甘く他人に厳しい感じであまり好きになれないキャラでした。選択肢も他のキャラに比べて「中に出す/外に出す」の2択が3回でやる気のなさを感じます。ただエロシーンは彼女自身も好色かつ声優さんも声優さんなのでエロくてよかったですね。

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キャラクターの造形は良いんですけどねぇ…。ルートのクオリティが…。

 

・茉優
ポンコツ先輩キャラ。主人公とは孤児院時代の知り合いで彼女は孤児院時代の主人公に対して罪悪感を感じています。彼女自身七海と同じように共通ルートの時点でほぼ落ちてるようなものなので特段恋愛関係では書くべきことは無いですね。年上キャラなので主人公を引っ張ってあげようと気負い空振りする姿は可愛かったです。
さて、このルートは主人公の独断専行が目も当てられません。設定的にいくらでも面白く作れそうなのにその可能性を全て捨ててご都合主義に済ませるのはあまりにもあんまりな気がします。エージェントとしてあり得ない独断専行の連発にミスをやらかしても周囲の人間がフォローしてくれて事なきを得ていますが、それはちょっとご都合主義過ぎないかなと感じます。一度独断専行で室長にお叱りの言葉を受けながら日も経たないうちに潜入先の学園の理事長に全部ゲロっちゃうのはどうなんでしょうか?
茉優先輩との駆け引きも駆け引きになってませんでしたから頭の良いキャラクターを描くことの困難さを実感させられます。
折角拾ってくれた室長や七海に対しても迷惑が掛かりますし、一つ間違えれば彼らを危険に曝すことになります。エージェント以前に一個人の人間としてもあまりにも主人公個人の感情に突っ走りすぎなのではないでしょうか。
琴里の暴走も物語を進めるために理由もなく唐突に起こりますし、物語の核心に迫るシナリオなためか、あやせルートと同じくらいには粗が目立ちますね。すべての元凶の柿本も放置したままですし、ちょっとモヤモヤが残るルートでした。
先輩のエッチシーンでは眼鏡のオンオフの選択肢があるのは良かったと思います。

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そこがカワイイ。

 

・千咲
元気な一般人の後輩。サブヒロインなのでボリュームは薄めかつストーリーの核心にも迫りません。只管学園ラブコメを楽しむといった感じです。強いてよい点を挙げるとするならば、アストラル能力を持たない一般人の千咲(あやせも無能力者ではあるのですが)を通してアストラル能力者がこの世界ではどのような扱いをされてるのかも垣間見えるのは良いかな?と思います。
ロリキャラは彼女しかいないのでロリ好きにはいいのかな…?散々貧乳ネタを持ち出してたあやせ以上に立ち絵だと貧乳なので貧乳好きにもおすすめのキャラかな?ライブチャットしながら盛りあうシーンは割と好きでした。
本人もいい子なので特筆して語ることがありませんね。

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何事にもひたむきな後輩っていいよね…。

 

・恭平
親友ポジションキャラ。ヒロインからもカワイイと言われるほどの女顔キャラで、声優さん的にもヒロインとしてオマケルート作っても良かったんじゃないかってくらいには確かに見た目が可愛いですね。
あやせルートでのみ彼の本当の姿が分かるのですがそれが如何せん唐突すぎですね。強いて言うなら転校生に気軽に話しかけることも彼の本業の任務の一つなので後から考えてみると伏線だったのかなぁと感じる程度です。彼の能力や本当の姿の伏線が別ルートでも欲しい感じでした。

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共通ルートでも彼の本来の役目の伏線があればなぁ…。

 

●システム周辺
これ以上が望めるのでしょうか?エロゲーとして必要な機能以上のものが揃っています。これで満足できないユーザーは存在しないと言っても良いです。痒い所に手が届く様なシステム環境で高評価を与えられるでしょう。

 

●総評
エロゲーのライトユーザー向きのゲームかつ本メーカーが好きな方にはオススメができるといった評価です。シナリオを重視するならお勧めはしにくいかなと思います。シナリオ毎のクオリティの落差が激しく、なおかつメーカー側がライトな作品に仕上げたいのか掘り下げていけば重厚なストーリーになるような設定や要素の掘り下げをしていない為にシナリオゲームが好きな方にはオススメはできません。
ただ、大手ブランドの作品と言うだけあってシステム環境はエロゲーの中でも屈指の良環境ですし、CGは美麗で安定感がありますし、キャラクターに萌えられれば買いではあると思います。
攻略する上では物語の核心に迫る茉優とあやせは最後に持って行った方がいいでしょう。他のルートから攻略することを推奨します。

 

キャラ:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
CG:★★★★☆
エロ:★★★★☆
システム:★★★★★
音楽:★★★☆☆

総合評価:75点

 

キミトユメミシ 感想

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▲発売日:2016年7月29日
▲メーカー:Laplacian
▲原画    :霜降
▲シナリオ:緒乃ワサビ
▲声優:桃山いおん三代眞子春乃いろは民安ともえあじ秋刀魚、他…

 

 

シナリオ
キミトユメミシというタイトル通り、主人公が持つ他人の夢を見る「夢見」の能力を使ってヒロイン毎の抱える悩みを解決する話です。この設定が活かせてたルートの完成度は高いのですが如何せんメインヒロインのルートがご都合主義感が強いのとオマケヒロインの肩透かし感が残念な作品でした。
他人の夢を見るという設定は活かし方次第でシナリオゲーでも名作になる設定だと思うのですが消化不良感が否めません。キャラクターも性格が良いキャラクターが多すぎて彼ら彼女らの内面の掘り下げがややできていない点も惜しいです。全体的に登場人物の悩みに対する葛藤や掘り下げができていないので、作中でトラブルがあってもすぐに解決してしまうのも気になるところですね。
物語的に大きな破綻もなく各ルートも全体的に小さくまとまった佳作と言っても良いかもしれません。(ヒロイン毎のルート評についてはキャラクターの項を参照。)

 

ボリューム

共通がやや短めで、メインルートは一般的なフルプライスゲーム程度のボリュームがあります。共通ルートも個別ルートも文章量自体は長すぎず短すぎずちょうど良い感じですが内面の掘り下げが(略)。無料でプレイできると考えると破格のボリュームですが。
クリア後の強くってニューゲームや各ヒロインのおまけシナリオも2つずつ(1つはギャグパート、もう一つはエッチパート)用意されている気合の入り方はユーザーの満足感を満たしてくれます。クリア後のキャラクターたちの進んだ関係性をもう少しだけ見ることができるのも有難いですね。
クリア後にタイトル画面の右上にある企業ロゴをクリックするとスタッフコメントに飛べる遊び心もいいですねぇ。こういうのでいいんだよ…。こういうので。

 

CG
本作が発売された当時の商業ゲー以上のクオリティですね。本作発売から数年経過した本記事執筆時点(2022年2月)でも十分にプレイに耐えられるクオリティでした。
エッチCGも枚数や差分も申し分なく、シチュや体位もバリエーションが豊富です。SDキャラのCGも可愛いものが多く満足感は高いでしょう。
気になる点としては、本作のヒロインから女性キャラは(一部を除いて)巨乳しかいない、というか貧乳扱いされているキャラですら普通以上のバストなので、そこは人の好みが分かれるかもしれません。本作のCGの項目で特筆すべきは処女膜教授やルーク(飼い犬)などのチョイ役のキャラクターにも立ち絵や表情差分が用意されていたり、グラフィッカーの熱意を感じました。素晴らしいですね。

 

キャラクター
・西崎由衣
活発で世話焼きな元気っ娘。
彼女のルートは過去のみこととの確執を解消できずにしかも解消することが不可能な状態にあることを悩みを持つ彼女を支える内容。彼女はメインヒロインなだけあってノーマルエンドとトゥルーエンドの2ルートあります。正直由衣だけでなくすべてのヒロインに言えることですが、本作はキャラクターの心情描写が薄く、主人公を好きになる過程が雑なんですね。いつの間にか好きになっていたのもアリと言えばアリですが、もう少し何とかならなかったのかなと言う印象を抱きました。彼女だけ「夢」の部分が薄いんですよね。
トゥルーエンドも少々強引な感じが否めません。匂いで結びつけるのもちょっと展開が急すぎますねぇ…。キャラクターは良いだけに惜しいです。

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・東条七ノ羽
見た目に反して肉食系な小説家志望の女の子。彼女のルートは後述する真里奈ルートと同じく、親子関係の問題を解消しつつ彼女の夢を後押しするというルートです。彼女と真里奈のルートが一番学園ラブコメ感ありましたね。
彼女の親友にしか見せたことがない自作小説を主人公に見せるシーンや見た目に反して芯が強くドSな面はギャップ萌えしました。
このルートは彼女の父親がいいキャラしてますね。本ルートの第二の主人公と言ってもいいかもしれません。編集者が尋ねてくる等やや展開がご都合主義の感じはありましたが、彼女の「夢」を追い続ける姿を通じて自身の物書きとしての「夢」を再び追い出すのは見ていてさわやかな読了感を味わいました。

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・柊真里奈
家の事情で医学部を目指しながらも本音の部分ではピアニストを夢見ている生徒会長。彼女のルートは家族の為に夢を諦めている彼女を「夢」を通じて夢を応援する内容です。彼女のルートも七ノ羽や時雨と同じく家族が本質的なテーマですね。真里奈を育てるために夢を諦めざるを得なかった真里奈の母親と養父の真里奈に病院を継がせるという夢、それぞれの夢が交錯していて味わい深いルートでした。
ルートの終盤、努力しながらも結局は時間が足りず、結局コンクールで上手くいかないのも都合よすぎない感じで良いですね。このコンクールはあくまでも彼女の「夢」の途中にあってユメミシ途中にあるだけなのでこの終わらせ方でイイのです。
このルートは他のルートでは嫌味なだけの千明先生が良い仕事しますね。ある意味真里奈の夢を叶えた人生の先達として若者を導いているキャラなので主観バリバリですけど地味に好きなキャラでした。
多分この娘の夢エッチが一番あたまがおかしい。チンコになるヒロインって前代未聞ですよ。体舐めあうの好きだしバター犬か?

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・チジョフ・時雨
見た目は爆乳美少女、中身は小学生男子。日常パートのギャグは彼女とモモケンが担っていたと言っても過言ではありません。自称「元気な下ネタカタパルト」なだけあって普段の言動はクソガ…小学生男子で色気のかけらもないのですが、内面に抱える繊細な一面のギャップは良いですね。彼女の今の性格の根幹を形成したバレーに情熱を燃やしているって設定もスポコン的で好きです。
彼女のルートは問題だらけのバレー部のマネージャーとして彼女を支えて試合に勝利する…という王道スポコンなのですが物語として起伏がしっかりしているのがいいですね。それぞれの部員が抱える問題を時雨と一緒に解決していき、チームを団結させる。それがうまく物語のメリハリに貢献していますが、ボリュームの関係なのかやや学生にしてはモノわかりが良いイメージがあります。カスミ先輩オチたら早いなぁとか。
ぶっちゃけ痴女みたいな名前してますが、他のヒロインに比べたら言うほど痴女でもないしむしろ純情生娘でヤマトナデシコでそこもセールスポイントかなぁと。
『時雨Dictionary』は名曲。彼女のルートを攻略した後に聞いてみると味わいが何倍にも膨れ上がります。デムパ曲でありながらスルメ曲…良いね。

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・小鳥遊みこと
彼女のルートが実質的な本作のメインルートなんでしょうが正直肩透かし感は否めませんでした。由衣の「夢」と言うか心残りが解消された後のルートで、最初からみことが惚れているのもありますが、本編のみことの一件が無いので主人公とキャラクターの友好関係が薄く、どこか表面的な付き合いにしかなってないんですよね。
長く、本編をプレイし続けてこのルートの空気は合いませんでしたね…。
特筆して書くべきことがありません。

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・モモケン
良作には男の友人キャラが良いキャラしてるのは必須条件と言うのは持論ですが、本キャラは本当に良いキャラしてましたね。顔良し、性格良し、時にギャグキャラ、時に悩める主人公を導く友人キャラをこなすバイプレイヤーぶり。日常パートどころか各ヒロインルートに入ってもこのキャラの存在が無ければ成り立たないことも多くサブキャラどころかメインキャラと言っても過言ではありません。この作品で一番好きなのは彼かもしれません。ぜひ友人になってみたい。

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システム周辺
基本的なシステム回りは一般的なエロゲと同程度にあるので快適にプレイできます。また、最初から全ルート開放できたりユーザーにフレンドリーなシステム回りは高評価。敢えてマイナス点を挙げるとすると動作が重いのが気になります。オートモードでプレイしてる際は特に顕著に感じますのでその点はマイナス。
また、全ヒロインクリアしたはずなのに一向に「つよくってニューゲーム」が出ないと思ったら、どうやら「ゲームスタート」を選ぶとクリアフラグがリセットされてしまうらしく、致命的なバグではないがマイナスポイント。

 

総評
シナリオのインパクトが弱い気がします。どのキャラのルートもどこかで見たことがあるような話で、エロゲーを数本プレイしたことがある方なら物語の展開が読めてしまいます。逆に言えばそれくらいエロゲーのシナリオの王道をなぞれていて安定感や完成度自体は高いです。なのでエロゲーの初心者にはオススメできる作品と言えるでしょう。
本作の根幹のテーマを為す「夢」一部ルートを除いては主人公の他人の「夢」を見れる設定を通して各ヒロインの悩みを解決し「夢」を成就させる王道ストーリーとして上手く活かされていたと思います。不愉快なキャラも一部を除いておらず、読みやすいのも高評価。
ただ、本作はメーカー処女作ゆえか、シナリオが小奇麗にまとまりすぎている点があり、大まかにどんなゲームを目指したいのか(シナリオやキャラ重視なのか)コンセプトがやや不明瞭でとっ散らかった印象を受けました。設定が良いだけにもう少し調理次第で化ける雰囲気を感じただけに勿体ないです。
総括として、本記事執筆当時2022年2月現在、無料でプレイできるのでやや甘めの評価ですが、時間があればやっておいて損はないでしょう。処女作でありながら佳作でメーカーとしての地力の高さを垣間見ました。

 

キャラ:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
CG:★★★★☆
エロ:★★★★☆
システム:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆

総合評価:70点/100点

 

以下、本作のダウンロードページ
https://dlsoft.dmm.co.jp/detail/hobe_0400/?item=FQJXWAtTHVpXB1RnAwJWBw__

ピュア×コネクト 感想

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ピュア×コネクト

▲発売日:2015年5月29日
▲メーカー:SMEE
▲原画 :あめとゆき
▲シナリオ:早瀬ゆう
▲声優:春日アン、新山ゆうき、柚木サチ森谷実園、井ノ上花、他…
▲歌手:霜月はるか
▲ディレクター:宅本うと

 

※以下、ネタバレが含まれます。苦手な方はご注意を。

 

●シナリオ


・あらすじ
バイト先が倒産し、次のバイト先を探していた大学生の主人公はひょんな事から知り合ったベーカリーレストラン経営者の牧原志帆にスカウトされ、彼女の経営する店「ラ・ピヴォワーヌ」でバイト生活が始まります。そこで働く女性キャラとの恋愛シュミレーションを楽しむのが本作の主なシナリオです。


・良かった点
萌えゲーアワード2015年シナリオ部門金賞受賞というだけあって主人公と女性キャラクターの邂逅から関係に発展していくまでをポップかつ丁寧に描写していく様は本作のコンセプトである疑似恋愛感を十二分に発揮しているのではないかと感じます。ゲーム開始時に主人公の名前を変えることもできるので没入感が得られる仕様になってるのも親切設計ですね。共通ルートの途中でヒロインとメールのやり取りをしたり、ヒロインの抱える問題を解決に導いたり主人公とヒロインの恋に落ちる過程がちゃんと描かれていたのも良かったです。
選択肢によってヒロインに告白もできるしヒロインから告白されることもできるのは面白い取り組みだと思いますし、ヒロイン毎に告白の方法にバリエーションがあるのも素晴らしいですね。
余計なシリアスを極力省き、付き合い立ての一番”おいしい”時期の主人公とヒロインのイチャイチャ甘々な展開を楽しむことができるのも某グルメ漫画の主人公の様に「ほー いいじゃないか こういうのでいいんだよこういうので」といった感想を抱きます。ライターの文体もライトな感じで難解な単語や言い回しを用いず、スラスラ読んでいけるのも高評価です。


・残念な点
本作のコンセプトのうちの一つであるメールシステムはメールの文面は決まったものしか送れず、全てのチャプターでメールを送ったとしてもその後の展開が数行しか変わらないのであまり必要性を感じませんでした。公式HPに大々的にコンセプトとして記載するならもう少し有効に機能させる方法もあったのではないかと感じます。
また、物語が冬という季節柄もあるのでしょうが、個別ルートに入ってから展開の仕方がやや雑なところが見られたのは残念でした。というのも空、彩里沙ルートともにヒロインが風邪をひいたり、志帆ルートでは生理や過労で体調不良になったり…話に起伏を付けようとするのはわかりますが、ワンパターンに体調不良に陥る展開が多いのは食傷気味になるので、もう少し違った展開が欲しかったです。
一部を除くとエピローグらしいエピローグもなくブツ切り感のある終わり方するのも気になります。余韻に浸る前にEDに入るので「あれっ?これで終わり?」みたいな感じになりました。もう少し彼女たちの恋愛のその後を見たかったです。

 

●ボリューム


共通が短く個別ルート選択後もやや共通した展開が其々続き、クリスマス後に告白し、独立した個別ルートに入るという感じですね。個別ルートの文量自体は、長くもなく短くもなく、よくあるエロゲーの文量と同程度といったボリューム感です。付き合いたて初期の甘々なイチャラブ展開が続くのでそんなに長く続けるのは難しいでしょうしこれくらいが妥当だと思います。不満は特に感じませんでした。
ただ、シナリオの項で述べたようにED後のエピローグが欲しかったですね。良いキャラが揃っていただけにもう少し彼女たちの恋愛模様を見ていたかったです。

 

●CG


本作が発売された時期を考慮しても立ち絵が00年代の萌え絵っぽく、懐かしさを感じさせますね。その点は好みが分かれると思いますが私個人としてはそこまで気になりませんでした。一部、立ち絵やCGに骨格がおかしいのでは?と感じるものもありますが塗りも丁寧で好感が持てます。
本作のCGで特筆すべき点は、女性原画家が担当しているという点だと思います。女性原画家の利点を生かし、女性キャラクターのアクセサリーや小物類の多さ、下着の丁寧なデザインは男性原画家にはおいそれと真似できないレベルです。デート時にヒロインたちの髪型が変わるのも素晴らしいです。キャラクターの服装も普段の制服や私服とは打って変わり、気合の入ったものが多く見ていて飽きが来ません。エロCGでは乳首の勃起差分など作り手のこだわりを感じました。
公式HPにて配布されている修正パッチ兼服装透過パッチを充てるとゲーム中にF12を押すことでキャラクターの立ち絵を裸にすることもできるのはユーザーフレンドリーな感じで好感が持てます。各キャラともピロートークのCGが用意されていたのも個人的には評価が高いです。
とあるルートで主人公愛用のオナホたちが悲劇的な最期を遂げますが、事件後、主人公の部屋のCGが変化するのは芸が細かいなと関心させられました。まさ子(オナホ)、ひろ美(オナホ)は遺影なのに対してキャサリン(オナホ)だけ十字架になってるのも併せて芸が細かかくて笑いました。

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 在りし日のオナホたち

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その後(背景にご注目ください)

 

●キャラクター


・空 
主人公の幼馴染。主人公のチンコでボクシングや輪投げしたり「乙女のため息」(オナラ)したり割とぶっ飛んだキャラクターです。でもそんな女性として全てを捨ててるようなキャラクターなのに可愛く見えるんですからライターの筆力に驚かされますね。
彼女のルートは幼馴染キャラ特有の実家のような安心感と言いますか、初デートでも熟年夫婦ような関係性がいいですね。それでいて初体験ではお互いドギマギしたり…。初デートの際に志帆に嫉妬したり、果てはモノにも嫉妬し始めるのは独占欲むき出しでかわいいですね。
普段は変に女性らしさを感じさせないような性格なのにふとした瞬間にやっぱり女性なんだな…と隠された魅力に気が付いていく…そんな関係性うらやましいです。いや、ホントに。付き合う前はお互いがお互いの知らないことは無いと思っていながら、いざ付き合うとお互いが知らないことだらけで、改めてお互いを知っていくって展開も王道なシチュながら良かったです。
ギャグテイストなのが救いですが、流石にまさ子たちオナホにまで嫉妬してコンロで燃やすのはどうかと思いました。そこまで独占欲むき出しっていうのも大人でも子供でもない大学生という微妙な年代の未熟な精神性が表現できててカワイイといえばカワイイんですけどね。

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普段はぞんざいな扱いだけど独占欲はむき出しなのイイですね。

 

・志帆
ババァ!俺だ!結婚してくれ!主人公のバイト先「ラ・ピヴォワーヌ」の支配人。公私に厳しさと優しさとお茶目さを兼ね備えた大人な女性。普段は開き直ってババアを自称してますが個別ルートでは若い彼女がいいんじゃないかと一人で懊悩したり、可愛らしいです。占いゲームにも対抗意識燃やしたり色々と年齢を感じさせないお茶目なところが魅力的。
彼女のルートは早い段階で彼女の家で同棲しますが、ヒモになった気分を味わえます。ミツグ君じゃなくミツグちゃんですね。年上彼女らしくほぼ全編にわたって主導権は彼女にありますが、仕事で弱った彼女を公私共に支え、イザという時に決める主人公でちゃんとバランスが取れていたと思います。
彼女のルートでだけ彼女が大切にしている愛車に乗せてくれたり、他のルートでは教えてくれない「ピヴォワーヌ」の店名の由来を教えてくれるのはベタな演出ですが良かったですね。
彼女のルートで唯一気になった点は萌美が過労で倒れ、そこで従業員との確執を描いたのに対してその問題を放置した点です。その後、慰めックスに移行する展開にしたかったのでしょうが、ほぼノーストレスな本作では珍しいシリアスシーンだったので余計に気になります。折角、大人の女性との恋愛ルートだったので社会人特有のシリアスを入れるなら放置せず、解決まで描いてほしかったです。
個人的に年齢の自虐ネタ狂おしいほど好きでした。

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個人的に志帆の父親のセリフにクるものがありました。労働はクソ、はっきりわかんだね。

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アマガミの梨穂子みたいな選択肢

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 ジト目の表情がたまらなく好き。

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どこかで新品ババア安売りしてないかなぁ…。

 

・萌美
ムードメーカーな元気っ娘。結婚するならこんな女性がいいですね。料理、裁縫、家事全般なんでもござれ、所帯じみた女性っていいよね…。いい…。(自己完結)
女性としての自信の無さから共通ルートでは女を捨てて(公式紹介文ママ)おり、表情スチルもどこかアサプロ然としたギャグテイストなモノが多いです。三枚目を自覚する彼女が実は乙女で、恋を自覚してからも超奥手ってのはベタながらそそられる設定ですね。しかもちゃんとカワイイんだからすごいですよ。そんな彼女が勇気を出して逆告白するシーンは一見の価値があります。
個別ルートで貧乏な彼女が背伸びしておしゃれコーデでデートに来る姿はキュン死します。恋する乙女になってもどこか所帯じみたオカン感が抜けない彼女ですが、それでいいんです。それ”が”いいんです!(語気強め)。大学デートで弁当と水筒持ってくるところなんて彼女らしさ爆発ですよ。付き合いだすと自分の気持ちを押し殺しがちだった彼女が独占欲を出してくるのもポイント高いです。でも結局、根が優しい彼女は自分の欲望より家族を優先してしまうところも彼女らしさが出てて良いルートでした。一緒に料理作ったり、日常のありふれたささやかな幸せをかみしめる…結婚するなら彼女一択ですね。
全体的にこのルートは家族愛をテーマにしているのかなと感じます。家族思いな彼女に呼応する形で彼女の家族も良い人ぞろい。普段生意気な彼女の妹もその実、姉を心配しているいい子で、プレイすると幸せな気持ちになります。
エチエチシチュでは、家族が寝てる横で主人公と致してしまうのとかエッチなシチュでした。
余談ですが、この子だけ初回特典のタペストリーが無いのは納得いきませんね(憤怒)。可愛いのに。

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この子の魅力が集約されたシーン

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家族想いな優しい子

 

・彩里沙
堅物真面目キャラだけど学校の成績は5教科赤点の壊滅的なおバカ。おちょくるとカワイイみんなのいじられキャラでもある。読モ女子。共通ルートでは近寄りがたい真面目なオーラ全開の彼女ですが付き合った途端、豹変します。程度の差こそあれ『つよきす 一学期』の椰子なごみを彷彿とさせる変貌っぷりです。
そんな彼女のルートは一言で言うとゲロ甘。砂糖の他に人工甘味料マシマシ全部乗せみたいなルートでした。後輩キャラという立ち位置も手伝い、年下らしいエネルギッシュな若さとパッションが迸ります。普段尊敬してる空にすら嫉妬するのは若くて微笑ましいですね。
主人公のことが好きすぎて随所にヤンデレ感を出してきますが、彼女自身がアホキャラなのも幸いしてライトなラブコメに仕上がってます。ただ、先述の通り、ゲロ甘ルートなので時にはバカップル通り越して頭が心配になるくらいには振り切れてますね。彼女の行き過ぎた暴走を主人公が年上彼氏としておちょくりながら上手に操縦しているのは年齢差のあるカップルの描写として良く表現できていると思います。他ルートの話になりますが、年齢的に年下彼氏になる志帆ルートになると全体的に主人公が志帆に操縦される感じが出てたのもライターの力量を感じさせました。
愛情が重い年下彼女とのイチャラブコメディが読みたい方にオススメのルートです。ギャップで可愛すぎて血と砂糖が出てきます。共通や個別ルート直後は殻の中に閉じこもっているだけの未熟な子供だった彼女が主人公を通して精神的に成長していき、最後には母親との行き違いも解決し大団円…という感じで個人的にかなり好きなルートでした。
これは本当に細かなことですが、普通に制服でラブホに行くのはどうかと思うのと別ルートだと彩里沙は主人公たちの大学に何度も潜入しているって設定だったのが本ルートだと大学に行くのは初めてとなっており、やや設定が統一されていない箇所が見受けられるのは残念でした。

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これでキュン死しました

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しょっちゅう曇ります(カワイイ)

 

・あゆみ
おっぱいデッカ!!!主人公の従姉妹。最初から割と主人公に対する好感度が高いので個別ルートに入ってからもすぐにイチャラブセックスにもつれ込みます。おしとやかかつ臆病そうに見えて、割と気が強い性格してると思います。九州の女は強い。
デート中に彼女のアレが濡れてきたり、性欲とは無縁そうな貞淑さと可愛さの塊みたいな子が実は性欲魔人っていう設定は良いですね。セックスも日々研究して快感に対して貪欲。作中オナニー描写がはっきりと描かれていたりアナルセックスするのはこの子だけです。
正直な話、彼女のルートは”カワイイ”…それしかいうことがないですね。元々、両家の親公認みたいなところもあり交際に際して障害みたいなのもないので付き合いだすと只管イチャラブ展開が続きます。何か普通にいい子過ぎて特に書くことがありません。年下の庇護欲そそられる女の子とのイチャラブが楽しみたい方向けです。

 

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けなげで一途、よいこやなぁ…

 

●システム周辺


共通ルートが短く、分岐後からも共通ルートが続くので選択肢まで一気にスキップできる機能が欲しかったですね。スキップモード自体は搭載されているものの次の選択肢迄一気にスキップできないのでやや時間を取られ、作業感を感じるのが気になりました。また、修正パッチを途中からインストールするとセーブデータの大多数が消えたり、セーブ箇所が移動したりするのは残念な点でした。
ウィンドウを消してキャラクターの立ち絵にクリックするとクリックした部位によって様々なセリフをしゃべるのも遊び心があっていいですね。着衣差分や好感度によって喋る内容が変わるのも芸が細かくて素晴らしいです。
シナリオの項でも述べましたが本作は主人公名を変えることができます。それに連動して作中キャラクターの主人公に対する呼称も変化するのでぜひお試しあれ。このようなかゆいところに手が届くシステムなのは作り手の気合の入れ方が伝わってきて良いですね。

 

●総評


メールシステムや周回プレイをした際にシステム面でやや不親切な設計があるもののキャラ(萌え)ゲーらしくシリアスは皆無に等しく、ノーストレスで美少女&美女との恋愛を楽しめます。主人公もウジウジしない男らしさと行動力を持ち合わせているので見ていて不快感がなかったです。
これは持論ですがキャラゲーはライターの実力も然ることながら、主人公及び男性サブキャラクターの性格如何によってクオリティが左右されると思うので今作は個人的に当たりでした。
体験版で主人公の性格とライターのノリに合うと思ったならプレイしても損はないと思います。若干古めのゲームなので安価で手に入りやすいのもおすすめポイントです。

 

以下体験版ダウンロードURLです。興味があれば是非。
http://www.hook-net.jp/smee/pureconnect/special/trial.html

 

www.youtube.com


キャラ:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
CG:★★★★☆
エロ:★★★☆☆
システム:★★☆☆☆
音楽:★★★★☆

総合評価:85点/100点

恋愛×ロワイアル 感想

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恋愛×ロワイアル

▲発売日:2020年11月27日
▲メーカー:ASaProject
▲原画 :夕凪セシナ、結城リカ、冬壱もんめ
▲シナリオ:八日なのか
▲声優:東雲りあ、杏子御津、白月かなめ、木之みき、他
▲歌手:佐咲紗花(OP曲「恋愛×勝負」)
▲ディレクター:天都

 

※以下の文にはネタバレが含まれます。ご注意ください。

 

●シナリオ&ボリューム


平坦
単刀直入に言ってしまうと内容もボリュームもコンドームのように薄い。とにかく薄い。共通ルートが下手したらそこら辺のエロゲの個別ルート並みの短さです。HOOKSOFT系列特有のファンディスク(以下FD)商法もといFDの発売が決定してるみたいですが、フルプライスならもう少し本作でもボリュームを増やしてほしかったですね。


感情移入
本作はサイコパス主人公を変人ヒロインたちが取りあうのが話の大筋ですが、個人的に本作の主人公がモテる理由がよくわからない…魅力的ではないのが大変痛いです。その主人公を開始早々取り合うヒロイン勢…「あれ?プロローグ飛ばしたか?」って錯覚に陥りますね。全く感情移入できません。本作は登場するヒロイン全員の好感度が最初からカンストしていますが、共通個別ルートで語られるヒロインたちが主人公を好きになった理由が概ね弱いのも気になります。なろう主人公のほうがモテる理由に説得力がありますよ。自分は他者を思い遣らない癖に自分の失恋はしっかり傷ついてトラウマになってるのが実に性悪な性格しててこんなののどこに魅力を感じるんだ…って思ってしまいます。主人公がとにかくダメですね。全然ダメ。仮に私が女性でこの世界の人間だったと仮定して全世界の男性がこの主人公以外いなくなっても絶対に好きにはならないでしょう。


・共通ルートの平坦さ
「恋愛×ロワイアル」と銘打っていますが0×0では0ができるだけで虚無なだけです。前述の通りヒロインの好感度が初めからマックスなので、話も特に起伏に富んだものでもなく学園で変人たちが変なことを繰り返す日常がダラダラ続きます。しかも学園生活がメインのはずなのにイベントらしいイベントは学園祭だけ。その唯一と言ってよいイベントが特に盛り上がりを見せずに終わります。
一般的なエロゲではゲーム内のイベントでヒロイン含めたキャラクター同士の関係性を深めるなどアクションがありますが、本作は皆無です。キング・クリムゾン受けた気分になれますね。
共通ルートはイベントらしいイベントが学園祭だけなので個別ルートに期待しましたが、個別ルートでも共通ルートと同じノリでダラダラと日常を過ごしているだけ…。これが所謂日常系というやつですか?キャラクター同士イチャコラ&煽りあいという名のかけあいを繰り返すシーンが続きます…。本当に共通個別ともにシナリオに印象がありません。


・イジリ芸
評価サイトではギャグゲー、バカゲーとのコメントが多くみられますが、ギャグもキャラクターたちが罵倒しあうのを繰り返すだけのワンパターン。ただただ主人公をダシに他人にマウント合戦を繰り返します。…いや、ロワイアルってそういうことじゃないでしょ…ヒロインが口汚く罵る様は好き嫌いが分かれると思いますが自分には合いません。これでこんな性格になったバックボーンなどが描写されていれば許容できたでしょうが、それらが全く描かれないヒロインたちは男をマウント道具に利用する性格の悪いキャラにしか写りません。


・キャラクター設定の粗
そもそもキャラクターの行動原理自体破綻しています。主人公からサブキャラクターに至るまでキ印のキャラクターが多すぎて感情移入ができません。まともなキャラクター挙げていったほうが早いくらいには…。物語の展開上仕方はないのでしょうが、人気アイドル設定のはずの由奈と蓮菜も頻繁に生徒会や主人公宅にも押しかけてくるし「君たち暇人か?」…細かな部分で粗が目立ちます。

 

●CG


原画を複数のイラストレーターで分担している為、主人公の顔に整合性が無いのと一部キャラクターの立ち絵の作画バランスがおかしい点を除けば概ね気にはならない程度のクオリティを保ってます。イベントCGも大きく崩れたものもなく、SD作画も可愛いです。キャラクターの乳首や乳輪もキャラ毎に違いがあり、下着なども凝った作りになっているのは素晴らしいですね。アサプロ特有の変顔で若干過剰かと思う表現はありますし、それ単体でのインパクトは流石に食傷気味になってきていますが変顔差分も大変豊富で飽きがきません。CGのクオリティの点に関してはフルプライスゲームとして及第点を与えられます。

 

●キャラクター


アサプロ特有の変顔で台無しになりますがキャラは可愛いです。声も極端に不快になるようなレベルのものは個人的にはありませんでした。キャラクターの性格はプレイヤーによって好き嫌いがはっきり分かれるでしょう。主人公は公式HPのキャラクター紹介からしサイコパスと紹介されていますが、サイコパスが行き過ぎた面が多々あり感情移入が難しいのは先述した通りです。キャラ萌えゲーで主人公に感情移入できないのは致命的だと言えます。ただ、一部ヒロインも主人公に負けず劣らずのサイコパスなので割れ鍋に綴じ蓋といった側面で奇人変人同士惚れる理由の整合性が取れてはいる…のでしょうか……?
ヒロインの内面描写もお粗末ですね。主人公を好きになった理由が語られるもののどれも浅く、なぜ彼女たちがこの主人公を好きになったのかという点でも納得のいく説明が描かれていないです。
また、主人公の「親友」2人と主人公の関係性についても若干気になる点があります。気軽に悪口を言い合える間柄が親友という側面も無論なくはないでしょうが言い過ぎです。ライターはなにか親友という概念をはき違えているのではないかと感じますね。時には親友の人格を否定したままその後もフォローしないなど致命的すぎる描写も散見され、なぜ彼らは主人公と仲良くしているのかわからりません。自分なら絶縁してます。
余談ですが、ほぼ全キャラから主人公が「めっちゃ女の子殴ってそう」みたいな評価受けてるのは笑いました。確かにそんな異常者感は出てましたけどね…。

 

メインキャラクター


・まり
本作の幼馴染ヒロイン兼ヨゴレ芸人。高校生で自分の名前漢字で書けないのやばくない…?よく高校の転入試験受かったね…。
本作の全ルートにわたって主人公にアプローチをかけ続けますが、その仕返しと言わんばかりに彼女のルートでは主人公とまりだけのイチャラブシーンが少ない印象を受けました。
せっかくの幼馴染系ヒロインとしての設定も本人がちゃらんぽらんなキャラクターなので幼馴染特有の主人公に対する思い入れや情念みたいなのがあまり感じられなかったのも設定倒れ感があり残念でした。ここら辺調理方法を変えるだけでもだいぶ良くなりそうなんですけどね。
このルートに限った話ではありませんが、全体的に個別ルートでも共通ルートのノリがずっと続いて物語としての起伏があまりない印象を受けます。彼女が関わっている主人公のトラウマ自体もあっさり解決してしまうのも彼女のルートが平坦に感じてしまう理由の一つでしょうね。一通りのルートをプレイした感想として、彼女は自分のルート以外で輝くキャラだなと感じました。

 

・汐音
すぐぷくれるカワイイ。年上の包容力のかけらもない人かと思いきや意外にもバブみを備えたママ属性もあるのは素晴らしいですね。個人的にはこの娘のルートが一番安定感あってよかったと思います。公式HPでは「自分大好き性悪ナルシスト」との紹介文がありましたが彼女自身のポンコツ具合でうまく中和されていたのか性悪感は感じませんでした。本作はメタネタ多めなので作中で汐音本人も愚痴ってましたが、この娘のルートだけ選択肢が汐音目線になってるのも面白いですね。
彼女を語る際、付き人の蒼の存在は欠かせないでしょう。付き合いが長いだけあって表面上では罵倒しあっている蒼と一悶着あってもお互いが信頼関係で繋がってるのは王道な設定ながら良かったです。汐音ルートの安定感は蒼の存在が大きいですねホント。
スタイル抜群な彼女のエロCGは全体的にクオリティが高くイチャコラバカップルっぷりに拍車がかかってカワイイですね。個人的にピロートークのCGは特にお気に入りです。
気になった点としては、彼女の実家の問題などがエピローグでサラっと語られるだけだった点です。うまく調理できればクオリティの向上に寄与できる王道な設定なだけに勿体ないなと感じました。全編にわたっていちゃラブするだけよりも少しストーリーに起伏が欲しかったです。

 

・乃々香
ヤンデレメンヘラ妹。過去の色々なトラウマから主人公を守るため過保護になり全編にわたって主人公の彼女候補を牽制してきます。上崎裡沙か?

彼女のルートでは、共通や他ルートで漂う陰気さが消えて色々と浄化されてるのが印象的です。勢いあまってキスより先にセックスしちゃうのも彼女らしいと言えば彼女らしいです。
エロCGでは、野外で放尿するシーンで膣から精液垂れてくるのは個人的にエロくてイイですね。その姿を見て興奮して精液ブッカケるのも主人公の性的倒錯感が出てて二度笑いました。
このルートで出てくる主人公と乃々香の母親が可愛いです。母親のほうを攻略させてくれ…。
他のルートよりサイコ感マシマシで、実妹と子供作るエンディングも遺伝学的に大丈夫なのか心配が上回りハッピーエンド感を個人的に感じなかったです。主人公の父親も父親で母親とのデートで勃起したことを息子や娘や居候の前で語ったり、母親とのプレイ映像で抜いてたり、ファンキーすぎる父親なのでこの親ありてこの子ありとも思わざるを得ないんですけどね…。

 

・蓮菜
猫被りな現役アイドル。後輩として主人公がいないところでは腹黒毒舌。たまに主人公相手にも毒を吐くのは良いですね。先輩アイドルの由奈は変顔しないけど蓮菜は頻繁にアイドルがしちゃいけない表情したり、男友達と話してるだけで嫉妬する独占欲の強さは未熟な後輩アイドル感が出ててよかったですね。
物語初めから主人公に好意を寄せていますが、彼女のルートは主人公を好きになった理由に説得力がないのは気になりました。
彼女の所属しているアイドルユニット「グロリア*スノウ」の由奈以外のメンバーの名前が「???」で統一してボイスもないのはフルプライスゲームとしてどうかと思います。
夜中つながり続けてレイ〇目になってるCGやアイドルとして忙しくなる前に子作りセックスをしようとしたり性に積極的な後輩系彼女の存在はキュートだと思います。オンオフで髪型変わったり一番女の子らしい女の子しているのもポイント高いですね。
ママと付き合うルートの実装はよ。

 

サブキャラクター


・由奈
サブキャラですが、ほぼメインキャラ。サブキャラでは一番長くルート貰ってますし、主人公の元カノなので本筋に絡みまくります。人気アイドルユニット「グロリア*スノウ」のセンターで、本作ヒロインの蓮菜ちゃんとユニットを組んでおり設定だけでも「もうこの娘もメインで良かったのでは?」と思わざるを得ません。
蓮菜およびに由奈の「グロリア*スノウ」のルートは他のルートに比べると明らかにバックボーンがしっかり作られてます。特に由奈ルートは、由奈が一度主人公を振った理由や由奈がアイドルになれた理由などしっかりと語られているのでメインキャラのルートに比べて読みごたえがありました。このルートは一度由奈に振られた過去を断ち切って主人公が男気を見せるのもいいですね。付き合ってからも一度破局した経験があるからか滅茶苦茶やることがスムーズ。プロポーズ後にすぐに指輪購入しに行ったり、即合体したり…。
笑顔で黒いオーラ出してる顔スチルは特にお気に入り。由奈ちゃんのお尻に敷かれたいと思ったのは自分だけじゃないはず。
低身長を気にしており、ことある毎に蓮菜に煽られますが立ち絵では蓮菜との差はあまり感じません。

 

・蒼
アオいいよね。いい…。可愛さがメイド服着て歩いてる。
ご主人の汐音と蒼の絶妙な関係性は素晴らしいです。汐音に対して散々罵倒してくるけど、本心では汐音がいないと駄目な娘ってのもいいですね。もうこの娘たちの掛け合い漫才だけでいいんじゃないかな…。語尾伸ばして「〇〇よ~」って脱力したセリフやダウナーに見せかけてその実、ノリが良いのもかわいい。声優さんの演技も光ってます。
普段の髪型も好きですが髪下した姿もカワイイです。
汐音ルートのおまけのような扱いでしたが独立したルートでも十分に戦える魅力を持ったキャラクターでした。

 

・育代
数少ないまともなキャラクター。胸のこと気にしてるけど立ち絵では言うほど貧乳感がない。
おまけルート扱いなので育代ルートのボリュームは彼女の胸と同じくらいに控えめ。ただ共通ルートから主人公のこと気にかけていたりしていたのでこの子のルートは唐突な感じはあんまりしませんでした。
あるルートでヒロインと主人公に対して「あんなのでも彼氏できるんだもん、世の中間違ってるって……彼氏もあんなのだけど」ってセリフ言ってたけどよーくわかります。

 

・愛
これくらい気楽な性格してる女の子のほうがかわいいですね。本作の中では常識人のほうですが、親友の兄との初体験を親友に見られながらって高度すぎるプレイかましたりするのでやっぱりどこか倫理観破綻してる。

 

・良徳
親友ポジその1。女性アレルギー拗らせたミソジニストという設定の割にはイインチョを中心に色んな女性キャラと話してるので死に設定に感じます。作中でも色んなキャラに外見が良いと褒められるうえに性格も本作の中では破綻してない方なのでモテないのが謎。このキャラのルートはもう少しボリュームが欲しかったですね。

 

・千弥
親友ポジその2。フルネームで読むと栗井千弥でクリーチャー。声優さんが歩サラさんだった理由は多分このルートに入ればわかると思います。しかし、このキャラのルートは展開が色々と急すぎですね。おまけルートとはいえもう少し頑張ってほしかったです。せめて共通ルートあたりで伏線があればよかったんですが…。

 

●システム周辺


これも特に問題はありません。バックログやシーン保存などの必要なものはそろっていました。これは大体のエロゲーに言えますが、デフォルト設定だとオートでの進行速度がやや早く、キャラクターボイスやBGMの音量も大きめであるため個人によって調節する必要もあると思います。ボイスセーブで後から本編キャラクターのセリフだけを楽しめたりするのも良い点でしょうね。例えば、汐音の「ぷくぅ」だけ保存して楽しんだりすることができます。
クリア後にキャラクター毎に様々なポーズや表情、服装をチェンジして楽しむこともできるのも評価できるポイントと言えるでしょう。

 

●総評


コンセプトは良いです。所謂負けヒロインが諦めずに主人公にアタックをかけるコンセプトは素晴らしいです。しかし、コンセプトがコンセプトなだけに個別ルートに入っても共通ルートの様に様々なキャラクターが出張ってくるので、物語に起伏が無くずっと共通ルートをプレイしているかのような印象を受けます。例えば、主人公とまりや由奈の過去の更なる掘り下げや汐音の家の問題等、物語に深みを持たせるためのエッセンスは随所にあったのですが、どれもあっさり解決したりエンディングにぶん投げたりするのも個人的には気になりました。このメーカーお決まりのFDに備えて敢えて不完全版を発売するのはどうかと思いますね。
また、主人公がサイコパスすぎて感情移入しにくいキャラクターというのもいちゃラブがメイン要素のキャラゲーでは致命的です。本作はヒロインもキ印なキャラクターが多く、ある意味では釣り合いが取れていると言えばそれまでですが…。これが今の性格になったバックボーンなどが語られるならわかるのですが、それも全くありません。ナチュラルボーンサイコなんですね。そこら辺を受け入れられるかどうかで佳作か凡作か人によって評価が分かれるところだと思います。購入検討中なら、まず体験版をプレイすることを強くオススメします。全編にわたって体験版のプレイ範囲と同じようなノリが続きますのでそれが合う、面白いと思ったのであれば購入しても損はないと思います。

 

個人的にこのライターの作品は今後二度と買わないでしょうね。最新作のフタマタ恋愛も体験版の時点で酷かったですし。

 

www.youtube.com

 

キャラ:★★☆☆☆

ストーリー:★☆☆☆☆

エロ:★★★☆☆

音楽:★★★☆☆

総合評価:10点/100点

ブログ、はじめました

どうも、ゲンベンと申します。

普段は社会人やらせてもらっています。好きなものは成人向けゲームやアニメ、お酒などなど…。

 

この度、何を思ったのかブログを開設しました。ここ数年はまともな文章すら書いていないのでクオリティについては期待しないで生暖かい目で見てやってください。

 

ブログ自体は十数年も前にヤフーブログでやっていたことがあるんですが、毎日更新しようと思って気張ったのが災いして、一年程度で更新やめちゃったんですね。なのでこのブログではあまり気張らず、気が向いたときに更新というスタンスで日々感じたことや見聞きした物事についてゆるーく書いていければと思ってます。

 

コメントなどいただけたら小躍りして喜びます。

ぜひコメントしてくださいね。

 

最初なので今日はこの辺でノシ。